カテゴリ:うねうね日記( 32 )

セツローさんやってくる

 セツローさんの小屋つくりに、とりかかって、1年半がすぎ、やっと去年の暮れにできあがりました。
でもセツローさんのいない小屋はしんとして、さみしそうでした。おとつい、やっと、セツローさんがその小屋にやってきて、なんだか、あかりがともると、小屋は生きものみたいに、いきいいきとしてきました。これからまいにち、セツローさんと過ごす日々がたのしみです。
きのうは、大工の田中さんがやってきて、セツローさんのために、トイレやお風呂のあちこちに、バーをとりつけてくれました。ひとりで、できるように、あじさいへデイケアーにもでかけます。パワーリハビリがいいのだそう。からだつくりしたいのだと言うセツローさん。わたしたちも、勇気づけられます。
[PR]
by tanemakibito | 2014-02-02 10:33 | うねうね日記

10月22日ーしごとがひとをつくる。

きょう、やえちゃんちに、たまごをわけてもらいにいったら、中庭のところで、去年の稲刈りのときに、借りたのと、おなじとうみという機械で、やえちゃんが、あずきを皮と実にわけていました。
とうみは、稲刈りのあと、足踏み脱穀機で、もみをおとしたあと、いねのかすと、もみを分けるのに使う道具だとばかりおもっていたので、あずきにも使っているのを見ておどろきました。
やえちゃんは、とうみとおなじ、うぐいすいろの服をきている。
からんからん、ふわーふわーとまわる音がかろやかで、たのしそうである。収穫のよろこびにみちたそのしごとが、やえちゃんというひとをとおして、つたわってくるのだ。わたしも、ひとにたのしくつたわるしごとをしているだろうか。
見ているうちに、しごとが、そのひとをつくるということをおもいだした。土をこねて、やきものをつくる、そのしごとが、そのひとをつくる。木を植えるそのしごとが、そのひとをつくる。ぬのをぬうそのしごとが、そのひとの、ひととなりをつくるのだ。まだ,これからという拓郎君と出会い、てっぺいとわたしのくらしから、どんなひとになるんだろうと、あたらしいかぜが、吹きはじめている。
[PR]
by tanemakibito | 2009-10-23 22:33 | うねうね日記

10月20日ーびわの木のいのち。

先週,大きな台風が、びわの木をまたなぎ倒したのです。
さあ、福岡へ哲平とふたり展なので、車で出かけようと,朝起きて、まどをあけると、ごろりと横たわっているびわの木が目に入った。
種まきノートにも書いた,晴一ちゃんが、おこしてくれたびわの木が、ふたたびたおれたのだ。
わたしたちが、福岡に出かける朝だったので、はちみつ採りの先生のひでおさんがかけつけてくれて、
チェーンソウで,大きなびわの木のえだをはらって、くるまがとおれるようにしてくれた。
横たわるびわの木は、わたしたちが、ふたり展で福岡にいっているあいだ、たいも東京から、秋休みで、福岡にやってきて、なちおやよっしーとともに、釜山にでかけているあいだ、ずーっと待っていたのだ。道をふさぎ、ごろんとよこたわったまま、谷相の棚田は、ほとんど稲刈りが終わっていた。
1週間がたち、わたしたちがもどってきたとき、わたしのこころは、びわの木のことでいっぱいだった。
あきらめていたが、あきらめきれずに、うちにつくとすぐ、庭師のひできさんに電話した。
ひできさんは、しごとがいっぱいで、いそがしそうだったが、翌日、またでんわをくれたので、わたしは、とびあがって、よろこんだ。
2度も,たおれて、なおまた、命を救われるびわの木に、わたしは、はなしかけた。
よくみると、太いびわの木から、本体と同じ太さの根っこが2本もはえているのだ。
だから、1週間も、よこたわっていても、びわの木は、花を咲かせて,その香りをふりまき、あおあおとみどりだったのだ。わたしたちがいないあいだも、その太い太い根っこから、水をすいあげていたにちがいない。
ことしは、びわの実のなりどしだったので、おおきなびわが、わさわさとなったので、晴一ちゃんの命日のご神前にとどけられた。わたしたちも、思う存分びわを食べたし,びわのはっぱは、お茶にもなる。このびわは、ひとりばえではなくて、前ここにすんでいた方が、植えたと聞いた。
いのちをすくわれたびわは、いま、すっくとたっている。わたしは、びわの木をほんとうに,こころにイメージして、いのった。わたしが、一本のびわの木のように、なった瞬間だった。
晴一ちゃんや、ひできさん、さまざまのひとにたすけられた、不思議なびわの木になったようだった。
そして、今日、夕ごはんのときに、びわの木が、立ち上がったときのはなしをしながら、いっしょによろこんでくれる、てっぺいと、26歳の小野拓郎くん(てっぺいのてつだいに、東京からやってきた)
がいることに、このようなことが、ほんとうのしあわせなんだと、深く深く思えたのです。
[PR]
by tanemakibito | 2009-10-20 22:59 | うねうね日記

一年がすぎて、またはちみつ採りの日々。

8月4日。ことしは、ひとりで、はちみつ採りをしました。森のなかで、ただただ、ひとり。
はちの巣箱をたたく。おとが、ぱーん、ぱーんと、山に、こだまするなかで、じっと、女王蜂が動くのを待つのです。なんだか、はちとわたしは、一体化し、森の精霊とも、一体化し、山の神のいのりのように、ただ、ただ、待つのです。
おもったより、ひとりのはちみつ採りは、楽しいということにきがつきました。深く深くもりのなかへ。
ふたはことったら、一升瓶にふたつ。はんぶんは、晴イッッチャンにおそなえしてもらった。でもわがやの、一年分の、はちみつの自給自足のしごとになった。
[PR]
by tanemakibito | 2009-08-26 02:18 | うねうね日記

うねうね日記ー5月23日アーモンドの苗を植えました。

アーモンドの苗を、植えました。
桃と同じ仲間だというので、お花も楽しみな木です。
ちいさな,ちいさなサクランボの木が、もうてもとどかないくらいでっかくなっている。
牧野植物園の桜の木も、植えてから,10年があっというまにたち、天にむかって、おおきく枝をのばしている。ひできさんが、トラックにのっけて、ロープで、くくりつけて,運んでくれたけやきは、さらにおおきな木になっている。小学生くらいの背丈の苗木に水をやり,肥料をやり,灰をまき、お世話した。
いま木は、わたしたちをみおろすほどになり、わたしたちをみまもり、たくさんのさくらんぼになり、木陰になり、うつくしい枝振りになり、おおくのものをわたしにくれる。
庭をあるくだけで。
[PR]
by tanemakibito | 2009-05-23 00:06 | うねうね日記

うねうね日記4月1日ー灰をまく

きょう、お風呂からでた、灰を、畑や、果樹園ぜんたいに灰をまく。
棚田にのぼるところどころ、てっぺいとつくったはしごの木がくさっていた。
やっと、灰をつかっていいよと、てっぺいの声がかかったので、まいたのだ。
ちょうど、果樹の、あんずや、桃の花がさいていて、うつくしい。樹々が思ったより、おおきくなっていた。
でも、びわの木は、草刈りの時か、病気かで、3本ともかれていた。
がっくり。はやく、ジャガイモを植えよう。初夏のころ、掘ってたべると、掘りたてがうまいので。
[PR]
by tanemakibito | 2009-04-01 22:08 | うねうね日記

7月28日ーはちみつの自給自足。

きょうは、朝から、本の撮影にやってきている、椿野さんとりじゃ、けんちゃん、しゅうじといっしょにはちみつを採集にでかけました。
それは、亡くなった晴一さんが山のあちらこちらに、置いたはちの巣箱をとってもいいよと、やえちゃんに声をかけられ、わたしの夢だった、はちみつとりがかなったのでした。
晴一さんがげんきだったころ、わたしは、ならっておこうと決心したのですが、夢がかなうまえに、どんどん、晴一さんの容態がわるくなったので、もうひとりのはちみつの先生のひでおさんにおそわりながら、わたしは、ちいさな果樹園にはちの巣箱を5つすえてまっていたのです。
でも今年の分蜂の時期にははいらなかったのです。巣箱は、木の箱に蜜をぬった、原始的なもの。和蜂は、果樹園のあちこちにとんでいます。いつの日かはちが、巣箱にすをつくって、はいるのをゆめみています。
はちみつをとりにいくときは、白い服をきて、帽子にあみのようなものを、とりつけます。
まず、すぐちかくの、つねおさんちの隣に置いてあるはこをみにいきました。
そっーと、はこをひっくりかえすと、まっしろな、さんごのようなすがみえました。
はなのみつのかおりが、ぷーんとあたりいちめんにひろがりました。うっとりしていると、いきなり、天敵のスズメバチの偵察隊が2匹やってきました。どのはちの巣箱のばしょにも、晴一さんは、はえたたきをおいてくれていたので、ぱちんとたたきます。
そっと、ひっくりかえすと、そのはこには、はちみつたっぷりの、巣があったのですが、はちは、どこかほかの巣箱にひっこしたあとでした。
鉄のながいぼうのようなへら、ねんどのへらをでっかくした道具をひでちゃんがとりだして、はこのそこをごしぎしすると、白いお布団みたいな巣が、するすると、でてきました。みつをなめてみると、あまくて、はなのかおりがします。さらさらのみつです。
おおきな、おけにいれて、つぎの山においてある場所に、でかけます。
こんどの箱には、はちがぶんぶんとびまわっていました。そーっとはこをひっくりかえすと、はこいっぱいにはちみつの巣。こんどのすは、きいろいろです。とびまわるはちが、いまあつめたばかりの、黄色い花粉をボールのように、あしにつけていて、なんともかわいいすがたです。
みつをなめると、ここのは、ちゃいろくて、ねっとりしています。
こんどの箱には,はちがいっぱいなので、うえにもってきたはこをのせて、鉄の棒の道具で箱をたたき,はちが上に移動するのをまちます。もつれかさなり、はちのだんごがどっさりおちると、みんなのまわりが、はちだらけになりました。ぼうしのあみをかぶり、じっとしています。みつばちは、さしたりせず、しずかにおさまるまでまちます。女王蜂がうえの巣箱に移動すると、まもなく、ほかのはちもついていくので、しだいにしずかになります。はちたちのはねおとが山のひぐらしのなきごえのなか、ぶーんとひびきわたります。なにか、べつものの世界がくりひろげられています。
わたしたちが、くらしているあいだ、わらったり、ないたり、けんかしたり、そのあいだも、はちたちは、みつをはなからあつめて、ここにたくわえているのでしょう。
まったく、ナウシカの世界のようです。ほんとに私たちのすぐよこで、みつばちたちのはたらきが、このはちみつになっているのです。きくと、ひでおさんのおとうさんが、はちを飼っていて、こういうわざをおそわったとのこと。はちみつとりは、なにか、原始的なしごとだとおもいました。
巣箱をおいて、はちが気にいって、すをつくるのを、ひたすらまつのです。
わたしたちは、ほかのすずめばちやら、ありやら、すむしから、おそうじしたりして、手助けしながら、あとは、はちみつをいただくのです。そうして、6個のはこから、蜂の巣を取り出すと、ゆうぐれどきになりました。なんともいえぬほど、充実したしごとだと、きもちがわくわくしました。
これは、縄文時代から、私たちの遺伝子のなかにある、狩猟採集のわくわくが、みたされた感じです。
みんなも、すごいねーと、かおがにこにこです。
かえってからが、たいへんでした。わがやが、はちみつ工場のようになりました。おおきなおけにざるのようなものをセットした道具を晴一さんは、ちゃーんとつくっていたのです。
どこのすばこにも、晴一さんの仕事の手あとがかんじられ、あらためて、やまのひとだったんだなあと感心しました。とちゅうから、中学生の鯛もやってきて、しゅうじとともにおとななみのはたらきでした。楽しかったんだとおもいます。やまのぼり、岩場のロッククライイミングみたいな、ところもあって、ワイルドないちにちでした。こうして、わが家のはちみつの自給自足は、はじまったばかりですが、こんどは、わたしの巣箱にみつばちがはいる日を、ゆめみています。
そして、こころから、晴一さんのおくりものにありがとう。森のおくりものは、動物だけじゃなく、人間も養うほどふところのでかさに、ただただ、おおきなものを感じるのでした。
[PR]
by tanemakibito | 2008-08-06 09:39 | うねうね日記

7月22日あまりにおおきなこと

木こりの晴一ちゃんがなくなったので、声が出なくなっていました。
わたしにはあまりにおおきなひとだったので,こころのなかのことばもうしなうほど
もう、にどとあえないひとになってしまいました。
たましいは旅立って、きっといまごろはほたるになって、谷相をとびまわっているのでしょう。
[PR]
by tanemakibito | 2008-07-23 00:43 | うねうね日記

5月24日畑ときどきちくちく

5月24日
畑では、そらまめがおおきくなっている。
食べごろだけれど、気持ちは木こりの晴一ちゃんのぐあいが心配。
晴一ちゃんといえば、うちの薪を切ってもらったり、3時のお茶には、毎日顔をみる谷相の
わたしの畑の師のやえちゃんのつれあいである。
再入院したのが気がかりなので、きょうはやえちゃんと病院へでかける。
なんだか、きもちのなかで、ことこと音がする。
なんだろう。わたしじゃないのだけれど、あまりに親しくて。
こころに気にかかる。つい最近までいっしょに薪割り仕事。
まつのなかの大きな虫の幼虫をぺろりと食べた。まるで、アボリジニのように。
野生のひと。
[PR]
by tanemakibito | 2008-05-24 20:31 | うねうね日記

高知のアースデイー4月30日

哲平と、アースデイに参加するのはひさしぶりなので、楽しかった。
りじゃとけんちゃんとしゅうじがいっしょ。りじゃは、東京の展覧会にやってきてくれて、
「種まきノート」を読んで、わたしたちの暮らしや仕事の興味をもってきてくれた。

しばらく、わたしの仕事を手伝いたいと、やってきたのだ。言葉をすくうように、「種まきノート」をよんでくれたらしい。そして、東京での暮らしは、リアリティがないと言っていた。
じゃあ、わたしたちの暮らしは、リアリティはあるのだろうか。暮らしを紡ぐことがリアリティだろうか。
さっそく、蜂の箱を設置するのを手伝ってもらった。
ここのところ、蜂を飼う計画がちゃくちゃくとすすんでいるのだ。箱は4つ。棚田の一段ずつにおいた。
[PR]
by tanemakibito | 2008-05-02 00:29 | うねうね日記